職種別「職務経歴書」の書き方
営業職の場合
一目で納得できる実績に加え、営業スタイルを明確に
営業職や販売職は、他の仕事と比較すると実績がはっきりと数字に表れる分、材料は揃うはずです。扱い商品・顧客対象・販売方針など、バリエーションに富んでいるので、具体的に記載することにより、希望職種との適合性をアピールすることができます。企業が知りたがっているのは、どこに(法人か個人か)、何を(商品)、どのような方法で(提案型かルート型か)営業していたか、ですので、このポイントは外さないようにしましょう。特にマネージメント経験は、どのような職種にも応用できるとあって重視されます。
- 取扱商品
- 商品、システム、サービスなど
- 顧客対象
- 個人か法人か、男女の別、年齢層、業界、業態など
- 営業方法
- 個別訪問、反響営業、ルートセールスなどの区分
- 営業実績
- 売上数量、同僚と比較しての相対的な位置で実績を具体的にアピール
- 担当エリア
- 営業テリトリーと顧客数の推移など
- その他
- マネジメント経験と部下の数、その際の業務範囲、PCスキルなど
経理・財務の場合
一貫した経理・財務のキャリアを明確にアピールする
この職種の場合、ほとんどの企業は経験重視の少数精鋭採用を行なうため、他の応募者との差別化が必要です。例えば、簿記1級を持っている未経験者より、資格はなくても経験者の方が有利ですが、同程度の経験なら税理士試験の科目合格や受験予定の資格試験が差別化になります。
- 実務経験
- 年次決算・税務申告など、どこまで自分1人でできるかを明記する。また、店頭公開関連業務、連結決算業務等の経験者は企業ニーズが高いので、サポート経験でも、内容を具体的に記入しアピールする
- 英文経理
- 英文経理の経験があれば記入。語学経験(海外出張・留学経験等)もあればあわせて記入。業務での使い方により、求められる語学力は異なる
総務・人事職の場合
幅広い業務経験を一つでも多くアピールする
経理・財務と同じく、この職種も経験重視の少数精鋭採用となります。やはり、一貫した総務・人事のキャリアを求めています。できるだけ、経験業務を詳しく書きましょう。
- 実務経験
- 人事制度、賃金・給与施策、組織体制、福利厚生、会社説明会等、経験業務の見直し。企画提案力はもちろん、それら導入の際の業務内容を詳しく記入。総務は、専門性の高さより、経験の幅広さを求められる。株主総会・取締役会等重要会議の運営、株式管理、資産・備品管理、文書管理、オフィス業務、福利厚生業務など一つでも多くの経験をアピール
技術職の場合
専門分野と技術レベルが一目でわかるような工夫を
技術者の場合、担当の業務がはっきりしているので、職務経歴書も書きやすいといえます。しかし、文章で業務内容や担当業務を説明するような形では専門性が理解しづらくなりますので、材料を整理して、分野別にしたり、表組にするなど工夫が求められます。編年体式よりキャリア式でまとめると良いでしょう。特にキャリアが長い人はだらだらとならないように気をつけましょう。また、図面引きの実力や、パソコンの精通度などは、職務経歴書の書式を見れば一目瞭然なので、書式にも十分留意しましょう。
- 業務内容
- チームとして関わっている業務の詳細
- 担当業務
- 具体的な製品と担当した部分、プロジェクトにおける役割
- 使用機種
- 開発に使用した機種、言語、OSなど
- 業務歴
- 異動状況、配属先など
- 特許・実用新案
- 個人またはチームとして申請した特許
- その他
- 定期購読している専門雑誌、所持している専門書、ゼミの受講状況、役職経験と部下の数など
管理職の場合
多彩なキャリアを管理し、得意分野、専門分野を明確に
管理職の募集となると、応募する側はマネジメント能力をアピールしなければと考えがち。課長クラスではむしろ「企画力・創造力」や「専門知識・技術」「営業成績など実績」も求められています。実務能力でリーダーとして活躍し、同時に新しい仕事のやり方、業務を開拓していく能力こそが求められています。そこで、管理職募集に対する職務経歴書では、管理職経験だけでなく、一般社員の頃からの実務経験と新規事業に取り組んだ経験などを強くアピールするようにしましょう。
- 業務内容
- 「あれもできるこれもできる」では採用に結びつかないことが多い。自分の得意分野を強調すること。一般社員の頃に、どんな実績を残したかも重要なポイントになる
- 新規事業
- 企画を提案した、新規事業を任され起動にのせた、など
- マネジメント経験
- 役職名、権限の範囲、部下の数、業績の推移など
- 社外勉強会
- 様々な形で情報に接する姿勢を、また人脈の多さなどもアピールしたい
クリエイティブ職の場合
技能は作品で直接的にアピールする
コピーライターや編集者、デザイナーなどクリエイティブ職も技術者同様、専門性が明確です。しかし、技術者との大きな違いは、担当業務を明らかにするだけでは、技能を納得してもらえないこと。習得技術や能力を示すには、作品を添付することが欠かせません。クリエイティブ職に携わる人は、普段から心がけて自分の作品のファイルなどを作っておくと良いでしょう。作品には当然個性が出るので、作風によっては応募先の求めるものと合わない場合も考えられるので、覚悟しておく必要があります。
- センス
- デザイナーなどにとって、職務経歴書などもひとつの作品と見られる。レイアウト、余白の使い方などにセンスを見せること。ディレクション経験 個性の強いメンバーをまとめる能力、顧客との交渉能力、コミュニケーション能力をアピール
- 受賞歴
- 公的なコンテストでの入賞経験があれば、客観的な評価が得られる。 コンピュータ経験(特にDTP、CGなど)があれば、それらをまとめておくとわかりやすい
未経験の場合
自己PRや志望動機で強くアピールする
特に企業から指定がないからといって、職務経歴書をつけないのは大間違いです。「職務経歴書に職歴しか書いてはいけない」という決まりはないのですから、強く自分をアピールしたいもの。今までの経験が応募する職種に関係無くても、何を学んできたか、それを今後どのように役立てるかをアピールすれば良いでしょう。自己PRや志望動機を加えるなど、アレンジの方法はいくつでも考えられます。職務経歴書の基本ルールには忠実に、くどくならないように注意しましょう。
- 前職の経験
- 関係のない職種や業界でも、社会経験を積んできたことは確かだ。希望の仕事と、できるだけ関連のある要素を探す
- 研修の内容
- 前職での社員研修等で、どのような事を学んできたか
- 他の経験内容
- ボランティア活動やアルバイト、学生時代にしてきたこと
- 受講経験
- パソコンスクール、マーケティング講座、英会話学校など、仕事に役立つもの



